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2013年度オックスフォード上廣センター報告


上廣倫理財団の助成により2003年にオックスフォード大学内に設立された当センターは、倫理学の実践的な問題に取り組む研究所として、生命倫理、医療倫理、環境倫理、気候変動をはじめとする諸分野で先進的な研究を進めて参りました。当センターは開かれた意見交換を重視し、特定の教義やアプローチに偏重せず、個々の研究者の主張を促し、理性的な対話と反省的な思考のための場として機能してきました。2013年度の主な研究業績を、以下のとおり報告致します。
当センターに所属する研究者の2013年度業績を概観すると、書籍の出版が10冊、学術誌掲載論文数が146本、口頭発表が265回、メディア露出数が183回となっております 。また当センターはインターネットを通じた研究成果発信にも力を入れており、2013年度に30の講義をポッドキャストとして発信した他、時事問題への論評を中心とした209本の読み物をプラクティカル・エシックス・ブログ上に発表しました。
このブログは当センターの研究員が中心となって運営されており、2013年度の訪問者数はのべ379,726人に上りました。

■研究成果のハイライト
•AHRC(英国技芸・人文学リサーチカウンシル)より2012年まで助成を受けていた「科学と宗教紛争」プロジェクトの成果として、『宗教・不寛容・紛争』(Religion, Intolerance and Conflict: A Scientific and Conceptual Investigation)がオックスフォード大学出版局より出版されました。
•年次上廣レクチャーとして、2013年秋にハーヴァード大学のトマス・スキャンロン教授が、‘Why Does Equality Matter?’と題して計3回の講演を行いました。
•2013年6月に、倫理学研究の最先端の成果を幅広く世に発表することを目的とし、新たな学術誌『プラクティカル・エシックス・ジャーナル』Journal of Practical Ethics(JPE)が創刊されました。JPEは当センターのロジャー・クリスプ教授とジュリアン・サヴレスキュ教授を共同編集長とし、オックスフォード大学から年に二回出版され、インターネット上で無料で閲覧することができます。
•当センター所長のジュリアン・サヴレスキュ教授が、ルーマニアのブカレスト大学から名誉博士号を授与されました。また教授は、ヨーロッパ委員会が運営する「人間の脳」プロジェクトの一員に選出され、特にスーパーコンピュータを使った脳のモデル化が引き起こす倫理的問題につき、他の専門家と協力して研究を進めています。
•イギリスの言論誌『プロスペクト』の「世界の指導的思想家」投票で、当センターの特別研究員デレク・パーフィット教授と、上廣レクチャーを昨年行ったジャネット・ラドクリフ・リチャーズ教授の二名が、トップ50に選出されました。

■公開討論
開かれた対話と意見交換の実践として、当センター所長ジュリアン・サヴレスキュ教授は数々の公開討論に参加しています。今年度に開かれた討論の例として、以下のものが挙げられます。
•2013年5月14日、セルビアのRTS放送でピーター・シンガー教授(プリンストン大学)らとのテレビ討論。
•2013年5月17日、バルセロナのテッドトークで、道徳エンハンスメントについての発表と討論。
•2013年11月25日、英BBC番組ハードトークに30分間単独出演(インタビュー)。

■学術会議
当センターでは様々な規模の学術会議を、年間を通じて開催しています。在米研究機関カーネギー・カウンシルと合同で開かれる、カーネギー・上廣・オックスフォード年次倫理会議は特に重要な会議で、2013年は「幸福と福利」をテーマとしてオックスフォードで開催されました。熊谷誠慈准教授(京都大学)、児玉聡准教授(京都大学)、成田和信教授(慶応大学)の日本からの3名に加え、トマス・フルカ教授(トロント大学)やブラッド・フッカー教授(レディング大学)を始めとする、第一線の研究者が参加しました。

■留学制度
2012年秋に新設されたオックスフォード・上廣・セントクロス奨学制度を通じ、2012-13年度には澤井努氏(京都大学博士課程在籍)が、2013-14年度には林禅之氏(東京大学博士課程在籍)が、当センターで留学生として勉学・研究に励んでいます。

■国際諮問委員会
オックスフォード上廣センターの運営に当たり、以下の先生方をはじめとする多くの諮問委員に助言を頂いております。赤林朗教授(東京大学)、位田隆一教授(京都大学)、一ノ瀬正樹教授(東京大学)、 島薗進教授(東京大学)、西垣通教授(東京大学)、デール・ジェーミーソン教授(ニューヨーク大学)、ピーター・シンガー教授(プリンストン)、アレン・ブキャナン教授(デューク)、ダニエル・ブロック教授(ハーヴァード)、ジョナサン・グラヴァー教授(ロンドン大学)、ピーター・シーハン教授(ヴィクトリア大学)。

■オックスフォード上廣センターの運営について
当センターの運営には以下のメンバーが携わっています。ジュリアン・サヴァレスキュ教授(所長)、ガイ・カヘーン博士(副所長)、ロジャー・クリスプ教授(運営委員)、トニー・ホープ教授(運営委員)、ドミニク・ウィルキンソン博士(医療倫理部門長)、蛭田圭博士(国際交流)。

 

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