社会文化
星野立子賞
当財団では、2012(平成24)年度から、俳句の女流俳人の顕彰を目的として、「星野立子賞」を実施しております。
星野立子は、正岡子規とともに近代俳句の確立に大きな功績を残した高浜虚子の次女として生まれました。1910年代頃、高浜虚子は、男系の文学であると言われた俳句を、女性に教え広めようとしました。そのなかで、虚子が認め、支援した人物が次女の星野立子です。立子は27歳の若さで、女流で初の主宰俳誌『玉藻』を創刊したことを始め、『主婦の友』『婦人公論』などの選句を担当し、俳句初心者の勧誘や婦人俳句の飛躍に大きく貢献したと評されています。また、晩年は父虚子に代わり「朝日俳壇」の選者を担当するなど俳句の普及に努め、今なお多くの俳人から評価を得ている人物です。
この「星野立子賞」の実施には、鎌倉虚子立子記念館の協力をいただいております。今日の女流伝統文芸の礎を築いた星野立子を功績に思いを馳せながら、本賞を通して、女流俳人の活躍を世に広げることや、資質向上に繋げていきたいと考えております。また、若い次世代の育成に貢献することを目的として「星野立子新人賞」も設けております。
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